最初につけ替えた時はあまりにも違ってびっくりしたのですけど自分が本当に急に上手くなったような気がしました。エンドピンの材質によって音色が変わることは以前から知っていましたし、2、3試したりしたことはありましたがこれほど衝撃的に良くなったことはありませんでした。 伸びが良くなってかすれたりとか裏返ったりとかするような そういう失敗が少し減りました。 音色は輝きを増し、音の立ち上がりがぐっと良くなりました。 鋭い音から柔らかい音まで音色の変化の幅が広がり、弓のテクニックの都合で音が裏返るミスも激減して、なんだか自分が2、3割上手くなったような気さえします。 より「反応がよくなった」感じがします。 シングルアイの10mmと8mmを比較すると10mmにすると、より低音が幅広くなった気がします。 ご自分の楽器に満足していらっしゃらない方あるいは更にステップアップさせたい方ぜひお勧めですので一度試してみてください。
大変素晴らしいエンドピンに出会えました!今まで使用していた物に比べて、非常に楽器の響きが豊かになったのを実感させられます??特にソロの演奏に際して、高い音域での演奏が、今までには感じた事のない右手の弾き易さを実感出来ます。かと言って、決して音の響きが軽くなったのではなく、コントラバスならではの重厚な響きをさらに高めてくれています。つまりオーケストラなどの合奏や小編成のアンサブル演奏でも充分に力を発揮出来ると言う事です!さらに素晴らしい点は、コントラバスのエンドピンはネジを締める為に、溝が刻まれている物がほとんどです。確かに溝がある方が、エンドピンを確実に固定してくれるのですが、その溝が実は自分の高さと合わないものもあり、本来の自分の最適な長さがつかめないまま演奏をしなくてはならない事も多々あります…このエンドピンは溝が刻まれていないので、高さを自由に設定する事が可能です。コントラバス奏者にとっても、意外とこの方が良いのでは…と改めて実感させられました!
これらの悩みが解消されることを
エンドピン「シングルアイ」は約束します。
これらの悩みが解消されることを
エンドピン「シングルアイ」は
約束します。
こんにちは東京ハイドン合奏団、東京ヴィヴァルディ合奏団、東京ゾリステンなどで首席チェリストを務めた毛利巨塵と申します。
私も学生のころ、こういった音に対する悩みを持ち満足出来ない日々を送っていました。
問題は、奏法だろうか? それとも楽器?弓?弦?
様々なメソッドで腕を磨き、楽器や弓、弦などを試していきましたがどれももう一つ満足できない状態でした。
そんな学生時代にひょんなことからこういった音の悩みを解消するエンドピン「シングルアイ」が誕生しました。
シングルアイを使うと透明感の高い音色が輝きと深さを伴って楽器の底まで響きます。そしてその音は長い余韻と共にパワフルにホールに放たれるのです!
皆さまもこのエンドピン「シングルアイ」で脱力して楽器が自然と鳴ってくれる、楽器が歌っている感覚の「きっかけ」をつかむことができるかもしれません。
では、シングルアイの詳しい紹介をしていきたいと思います。
こんにちは東京ハイドン合奏団、東京ヴィヴァルディ合奏団、東京ゾリステンなどで首席チェリストを務めた毛利巨塵と申します。 私も学生のころ、こういった音に対する悩みを持ち満足出来ない日々を送っていました。
問題は、奏法だろうか? それとも楽器?弓?弦?
様々なメソッドで腕を磨き、楽器や弓、弦などを試していきましたがどれももう一つ満足できない状態でした。
そんな学生時代にひょんなことからこういった音の悩みを解消するエンドピン「シングルアイ」が誕生しました。
シングルアイを使うと透明感の高い音色が輝きと深さを伴って楽器の底まで響き、そしてその音は長い余韻と共にパワフルにホールに放たれるのです!
皆さまもこのエンドピン「シングルアイ」で脱力して楽器が自然と鳴ってくれる、楽器が歌っている感覚の「きっかけ」をつかむことができるかもしれません。
では、シングルアイの詳しい紹介をしていきたいと思います。
エンドピン「シングルアイ」は5つの工程によって製造され、それぞれの行程に合った別々の工場で加工されています。その工程の中で最も響きに影響するのは硬度です。シングルアイは炭素を含んだステンレスの合金素材(配合比は企業秘密)を、精密機械部品を焼入れするための「真空窯」で焼入れして、タングステンを超える硬度を確保しています。歪みを防ぐ為の、3段階、330分に渡る加熱、窒素ガスによる一瞬の冷却、それに続く精妙な焼戻し(加熱温度、焼戻し温度は企業秘密)、この焼戻しで靱性が決まります。そして念を入れた曲がりとり、丁寧な磨き、こういった工程を実に4日程手間暇かけて作られたシングルアイは日本刀のように硬く強い特殊ステンレス鋼のエンドピンとなり、楽器をしっかりと支え音をパワフルにします。
エンドピン「シングルアイ」は5つの工程によって製造され、それぞれの行程に合った別々の工場で加工されています。その工程の中で最も響きに影響するのは硬度です。シングルアイは炭素を含んだステンレスの合金素材(配合比は企業秘密)を、精密機械部品を焼入れするための「真空窯」で焼入れして、タングステンを超える硬度を確保しています。歪みを防ぐ為の、3段階、330分に渡る加熱、窒素ガスによる一瞬の冷却、それに続く精妙な焼戻し(加熱温度、焼戻し温度は企業秘密)、この焼戻しで靱性が決まります。そして念を入れた曲がりとり、丁寧な磨き、こういった工程を実に4日程手間暇かけて作られたシングルアイは日本刀のように硬く強い特殊ステンレス鋼のエンドピンとなり、楽器をしっかりと支え音をパワフルにします。
ただ硬度が高いだけでは荒い響きとなり演奏(コントロール)が難しく、いわば暴れ馬のような振動となり演奏者に負担がかかり、高度な音楽表現に必要な繊細なタッチができなくなってしまいます。シングルアイは「硬度=パワー」と「弾きやすさ=バランス」を「靱性(ねばり)」を生み出す”焼き戻し”によって実現しました。真空焼き入れから冷却、焼き戻しという工程を踏むことで、ただ固いだけでない靱性が生まれます。そして、前後左右様々な角度から力がかかるエンドピンをバランスよく支えるのです。
ただ硬度が高いだけでは荒い響きとなり演奏(コントロール)が難しく、いわば暴れ馬のような振動となり演奏者に負担がかかり、高度な音楽表現に必要な繊細なタッチができなくなってしまいます。シングルアイは「硬度=パワー」と「弾きやすさ=バランス」を「靱性(ねばり)」を生み出す”焼き戻し”によって実現しました。真空焼き入れから冷却、焼き戻しという工程を踏むことで、ただ固いだけでない靱性が生まれます。そして、前後左右様々な角度から力がかかるエンドピンをバランスよく支えるのです。
エンドピンの形状には、やや曲がりを持たせたもの、Z字のもなどがあります。しかし、これらは全て論外でより良い響きを求めるのなら真っ直ぐなエンドピンが最高です。真空焼き入れができる専門工場で硬度を上げるように、シングルアイは焼き戻し後に曲がりを極限までなくす工程を踏みます。曲がりから生まれるわずかな響きの淀みを失くし、楽器の奥底から驚くほど綺麗に音が飛んでいきます。
エンドピンの形状には、やや曲がりを持たせたもの、Z字のもなどがあります。しかし、これらは全て論外でより良い響きを求めるのなら真っ直ぐなエンドピンが最高です。真空焼き入れができる専門工場で硬度を上げるように、シングルアイは焼き戻し後に曲がりを極限までなくす工程を踏みます。曲がりから生まれるわずかな響きの淀みを失くし、楽器の奥底から驚くほど綺麗に音が飛んでいきます。
振動ロスのない
チェロ本来の響きへ
これら3つ、硬度、靱性、ストレートピンから一般的な柔らかい素材のエンドピンでは生まれてしまう振動のロスがなくなり、音の粘り、余韻の伸び、倍音の豊かさ、楽器の鳴りを生み出し、あなたのチェロの本来持つ力を引き出します。
これら3つ、硬度、靱性、ストレートピンから一般的な柔らかい素材のエンドピンでは生まれてしまう振動のロスがなくなり、音の粘り、余韻の伸び、倍音の豊かさ、楽器の鳴りを生み出し、あなたのチェロの本来持つ力を引き出します。
現在では一般的ではなくなりつつありますが、まだまだ存在する中空のエンドピンではなく「中が詰まった」ものであり素材も色々と試行錯誤し追及したのがエンドピン「シングルアイ」です。
当初は鉄のハガネに、錆止めと美観を兼ねて純金メッキを施した製品を制作したのですが、たとえ数ミクロンとはいえ異種の金属を被せてしまうと響きの純粋さが損なわれてしまうことに気づき美しさと経年変化とを考えて「ステンレス鋼」にたどり着きました。他の製品と比べてみると同じ「硬い」といっても、その性質には色々あり、鉄パイプやカーボンのような柔らかい素材は論外ですが、鈍重な硬さというような製品もあり、耳と心を研ぎ澄まして選ぶならば、きっとシングルアイにたどり着くはずです。「日本刀の切れ味」それがこのエンドピン「シングルアイ」の特徴を表す表現として適切かもしれません。
現在では一般的ではなくなりつつありますが、まだまだ存在する中空のエンドピンではなく「中が詰まった」ものであり素材も色々と試行錯誤し追及したのがエンドピン「シングルアイ」です。
当初は鉄のハガネに、錆止めと美観を兼ねて純金メッキを施した製品を制作したのですが、たとえ数ミクロンとはいえ異種の金属を被せてしまうと響きの純粋さが損なわれてしまうことに気づき 美しさと経年変化とを考えて「ステンレス鋼」にたどり着きました。
他の製品と比べてみると同じ「硬い」といっても、その性質には色々あり、鉄パイプやカーボンのような柔らかい素材は論外ですが、鈍重な硬さというような製品もあり、耳と心を研ぎ澄まして選ぶならば、 きっとシングルアイにたどり着くはずです。
「日本刀の切れ味」
それがこのエンドピン「シングルアイ」の特徴を表す表現として適切かもしれません。
例えばステージにグランドピアノを置く場合、手前の脚を床板の下の梁の通った上に載せると音がのびるという経験をお持ちの方はいらっしゃるはずです。そして、チェロのエンドピンも床板を踏み鳴らして梁が通ったところを見つけ、そこに立てると「音が飛ぶ!」という状況はピアノと変わりません。つまり楽器と言う振動体は、しっかりと支えられてこそその性能をフルに発揮するのです。実験の結果、「素材の硬度」と「音量、倍音」の伸びはほぼ比例する、という事が確かめられましたが、ここで問題なのは「素材の硬度」と「楽器の強さ」も比例するということなのです。すなわち硬度を上げれば上げる程、楽器が強くなりパワフルになって行きますが、弾きこなすためのエネルギーも増やして行かなければなりません。つまり、「パワー」と「弾き易さ」を両立させうるバランス点をどこに求めるか、という事です。
例えばステージにグランドピアノを置く場合、手前の脚を床板の下の梁の通った上に載せると音がのびるという経験をお持ちの方はいらっしゃるはずです。
そして、チェロのエンドピンも床板を踏み鳴らして梁が通ったところを見つけ、そこに立てると「音が飛ぶ!」という状況はピアノと変わりません。
つまり楽器と言う振動体は、しっかりと支えられてこそその性能をフルに発揮するのです。
実験の結果、「素材の硬度」と「音量、倍音」の伸びはほぼ比例する、という事が確かめられましたが、ここで問題なのは素材の硬度」と「楽器の強さ」も比例するということなのです。
すなわち硬度を上げれば上げる程、楽器が強くなりパワフルになって行きますが、弾きこなすためのエネルギーも増やして行かなければなりません。
つまり、「パワー」と「弾き易さ」を両立させうるバランス点をどこに求めるか、という事です。
日本刀の切れ味 それがこのエンドピン「シングルアイ」の特徴を表す表現として適切かもしれません。
シングルアイのその効果を計るべく、音色研究のスペシャリスト、坂田吾朗氏の協力の元、現在流行りのカーボン素材のエンドピンと計測比較を行った。坂田氏は電子楽器の信号処理アルゴリズムの開発から音色の作成を行い、そのアプリケーション開発を専門としている。電子楽器へ生の楽器の音色を落とし込むには、楽器特有の音の性質を分析しなくてはならないので、この計測比較に適任であると言える。
シングルアイのその効果を計るべく、音色研究のスペシャリスト、坂田吾朗氏の協力の元、現在流行りのカーボン素材のエンドピンと計測比較を行った。坂田氏は電子楽器の信号処理アルゴリズムの開発から音色の作成を行い、そのアプリケーション開発を専門としている。電子楽器へ生の楽器の音色を落とし込むには、楽器特有の音の性質を分析しなくてはならないので、この計測比較に適任であると言える。
シングルアイには中高帯域の倍音の増加が見られ、ブリリアントな音になっている。また人の耳が最も敏感な帯域(3〜5KHz付近)での倍音の増量で、遠くまで聞こえやすい音になっている。
シングルアイには中高帯域の倍音の増加が見られ、ブリリアントな音になっている。また人の耳が最も敏感な帯域(3〜5KHz付近)での倍音の増量で、遠くまで聞こえやすい音になっている。
という変化が得られるという結果になった。
変化量は倍音により約6〜10dB(約3倍)以上になり、聴衆や演奏者にわかりやすく大きな差である。6dB(約2倍)の量は、例えるなら一般的なオーディオプリアンプのトーン調整の最大量で、それ以上の差であるわけだから普通の人がわかるレベルである。実際収録時も同様に差を感じられ、録音したデータの再生でも差は十分に感じることが出来た。
という変化が得られるという結果になった。
変化量は倍音により約6〜10dB(約3倍)以上になり、聴衆や演奏者にわかりやすく大きな差である。6dB(約2倍)の量は、例えるなら一般的なオーディオプリアンプのトーン調整の最大量で、それ以上の差であるわけだから普通の人がわかるレベルである。実際収録時も同様に差を感じられ、録音したデータの再生でも差は十分に感じることが出来た。
計測者、坂田吾朗氏の意見:
私はチェロにあまり詳しくないのでチェロのエンドピンは楽器を支えるもので楽器の音色に影響を与えるとは考えてもみなかったが、今回エンドピンの違いによるチェロ演奏音を測定分析してみると、その音質の差は予想以上に大きく重要であることがわかった。
中高帯域は人が最も感知しやすい帯域で、音が遠くまで届く効果、音色を目立った音にする効果があり、高域は音をブリリアントに、またはっきりとした音にする効果がある。
楽器の音の絶対的な良し悪しの判断は難しいが、オーディオ性能として捉えるとわかりやすいだろう。中高帯域の音量アップが著しい。
チェロのパーツ交換による音質改善を考える場合、エンドピンの交換はもっとも手軽で効果的な手段と言えそうである。
計測者、坂田吾朗氏の意見:
私はチェロにあまり詳しくないのでチェロのエンドピンは楽器を支えるもので楽器の音色に影響を与えるとは考えてもみなかったが、今回エンドピンの違いによるチェロ演奏音を測定分析してみると、その音質の差は予想以上に大きく重要であることがわかった。
中高帯域は人が最も感知しやすい帯域で、音が遠くまで届く効果、音色を目立った音にする効果があり、高域は音をブリリアントに、またはっきりとした音にする効果がある。
楽器の音の絶対的な良し悪しの判断は難しいが、オーディオ性能として捉えるとわかりやすいだろう。中高帯域の音量アップが著しい。
チェロのパーツ交換による音質改善を考える場合、エンドピンの交換はもっとも手軽で効果的な手段と言えそうである。
坂田吾朗氏について:
電子楽器の信号処理アルゴリズムの開発から音色の作成を行い、そのアプリケーション開発を専門としている。オーディオ用DAコンバーター等を含む国内特許41件以上、海外特許17件以上を発明。
坂田吾朗氏について:
電子楽器の信号処理アルゴリズムの開発から音色の作成を行い、そのアプリケーション開発を専門としている。オーディオ用DAコンバーター等を含む国内特許41件以上、海外特許17件以上を発明。
なぜなら
「シングルアイ」は振動のロスがなくなって
立ち上がりが早くなるからなのです。
なぜなら
「シングルアイ」は
振動のロスがなくなって
立ち上がりが
早くなるからなのです。
私は長年私の愛する楽器、チェロをいかに響かせるかを意識してまいりました。
様々な面から奏法を研究し現在に至っておりますが、その間に楽器と弓の相性、弓の素材や重さ、エンドピンの質、そして他の様々な
構成部品(アジャスター、アジャスターネジ、ペグ、テールピース、テールピースコード)が音質に与える影響に着目して参りました。
それらを意識するにつれ既存の物では満足がいかず自らアジャスターネジやエンドピンを研究し制作をするようになったのです
先頃、弦楽器の専門雑誌「サラサーテ」にわたしのアジャスターネジ「ソノリテAS」のことを記事でとりあげていただきました。
またチェロ24本の弾き比べの記事のおりには私を演奏に呼んでいただきました。[2010/2月号]
それでは私がシングルアイを制作したエピソードをお話しいたします。
私は長年私の愛する楽器、チェロをいかに響かせるかを意識してまいりました。
様々な面から奏法を研究し現在に至っておりますが、その間に楽器と弓の相性、弓の素材や重さ、エンドピンの質、そして他の様々な
構成部品(アジャスター、アジャスターネジ、ペグ、テールピース、テールピースコード)が音質に与える影響に着目して参りました。
それらを意識するにつれ既存の物では満足がいかず自らアジャスターネジやエンドピンを研究し制作をするようになったのです
先頃、弦楽器の専門雑誌「サラサーテ」にわたしのアジャスターネジ「ソノリテAS」のことを記事でとりあげていただきました。
またチェロ24本の弾き比べの記事のおりには私を演奏に呼んでいただきました。[2010/2月号]
それでは、私が「シングルアイ」を制作したエピソードをお話しいたします。
大学院で学んでいたときわたしが使っていたのは教授から勧められたフランスのチェロだった。
良い楽器ではあったが私はもっともっとその楽器を「鳴らしたい」と感じた。
音が物足りない、もっとスケール感がほしい、もっと力強く弾きたいのだ。
技術のせいだろうか、楽器のせいだろうか、もっと良い楽器に替えればよいのだろうか。
しかし苦学生のわたしにはそれ以上の楽器を手に入れる事は到底できなかった。
もっと何か工夫する余地があるのだろうか。
わたしは日々悩みながらそれでも頑張って練習を重ねていた。
私の望む音は、なんと表現すれば良いのかな?
そういう音が出せたら自分の気持ちが音に乗って深く表現が出来るのに、という音。
もっと胸のすくような、もっと華やかな、輝きのある?
そう、それこそがベル・カント!芯があって良く音の飛ぶイタリアントーンなのだった・・・と今ならはっきりと言えるのだが。
大学院で学んでいたときわたしが使っていたのは教授から勧められたフランスのチェロだった。
良い楽器ではあったが私はもっともっとその楽器を「鳴らしたい」と感じた。
音が物足りない
もっとスケール感がほしい
もっと力強く弾きたいのだ。
技術のせいだろうか、楽器のせいだろうか、もっと良い楽器に替えればよいのだろうか。
しかし苦学生のわたしにはそれ以上の楽器を手に入れる事は到底できなかった。
もっと何か工夫する余地があるのだろうか。
わたしは日々悩みながらそれでも頑張って練習を重ねていた。
私の望む音は、なんと表現すれば良いのかな?
そういう音が出せたら自分の気持ちが音に乗って深く表現が出来るのに、という音。
もっと胸のすくような、もっと華やかな、輝きのある?
そう、それこそがベル・カント!芯があって良く音の飛ぶイタリアントーンなのだった・・・と今ならはっきりと言えるのだが。
これは、わたしが東京芸術大学の学生時代の話だ。
3年生のときだからもうかれこれ30年も昔のことだ。
その日、わたしはどうしようもなくいらいらしていた。
実はもうすぐ本番があるので練習を詰めていたのだがラロのコンチェルトのある一つの音でどうしてもチェロが共振してしまうのだ。
その時わたしが使っていたエンドピンは、当時はやっていた10mmの鉄パイプのエンドピンで、やたらに長い。
だから楽器の中に残った部分が、ある音程で共振してしまうようだった。
大学の構内にある、練習のために借りている木造の部屋でため息をついてからわたしはいつものように練習を始めた。
しばらくぼんやりとスケールをさらっていたわたしの目に部屋の片隅に打ち捨てられている折りたたみの譜面台が映った。
それは半分壊れかけていた。
「折りたたみ式の譜面台は壊れやすいものだ。」
しかし折りたたみ式とはいえその譜面台は、頑丈に作られていてその銀色の譜面台の上段は、無垢の(パイプでない)10mm径の鉄の棒だった。
わたしは、はっとした。
「この部分をエンドピンにしたらどうだろう?」
この思いつきはわたしを突き動かした。
「無垢の鉄棒なのだから共振はしないはずだし音は絶対によいはずだ。」
わたしは練習をそっちのけで家から金ノコとヤスリを持ってくるとそれをけずりにけずり、エンドピンに仕上げてしまった。
わたしは大きな期待でわくわくとしながら急造のエンドピンを付けてみた。
??どうも響きがおかしい。
エンドピンの付け根におりがたまったように響きが濁る。
あれっ!・・・
・・・・・・・
「わかった、重すぎるんだ!」
がっかりするより、この違いに驚いたわたしはそれから目が覚めたようにエンドピンの研究をはじめた。
エンドピン自体の素材の性質で楽器の響き方は違ってくるのだからと、まずわたしはさまざまな材質の材料を手に入れた。
真鍮、ジュラルミン、鉄、鉄のパイプ、ステンレス、チタン合金。
わたしが予測した通り、固い程良く音が飛ぶという事がはっきりしてきた。
「もっと固い素材はないだろうか。」
欲というものはきりがない。
そのときわたしの頭に日本刀がひらめいた。
あの堅さ!!
そうだ、焼きを入れてみたらどうだろう。
そこでわたしは東急ハンズで焼き入れ用の鉄棒を手に入れた。
そして庭にブロックを長方形の炉の形に並べ、その中でたき火をして鉄棒をその中に寝かせると、がんがん焼いていった。
何度位あるのだろう、恐ろしいくらいに熱い。
革手袋でつかもうとして、はっとした。
ばかな、一瞬で焼け焦げてしまう。
わたしは金梃を持ち出し、真っ赤になった鉄棒を取り上げると水にジュッと浸けた。
なにしろ素人だ、まっすぐに仕上がるのは5本に1本位だろうか、あとは無惨に曲がる。
しかし
「やった!!」
その1本を楽器に付けて弾いてみた時の感動....
それこそが「シングルアイ」の原点だ。
冒頭にお話しした「ひょんなこと」とはまさにこの日本刀のように焼きを入れ堅くすることにたどりついた出来ごとでした。
シングルアイを使うと透明感の高い音色が輝きと深さを伴って楽器の底まで響きます。
そしてその音は長い余韻と共にパワフルにホールに放たれるのです!
これは、わたしが東京芸術大学の学生時代の話だ。
3年生のときだからもうかれこれ30年も昔のことだ。
その日、わたしはどうしようもなくいらいらしていた。
実はもうすぐ本番があり、練習を詰めていたのだがラロのコンチェルトのある一つの音でどうしてもチェロが共振してしまうのだ。
その時、わたしが使っていたエンドピンは当時はやっていた10mmの鉄パイプのエンドピンでやたらに長いものだった。
エンドピンで、やたらに長い。
だから楽器の中に残った部分が、どうもある音程で共振してしまうようだった。
大学の構内にある、練習のために借りている木造の部屋でため息をついてからわたしはいつものように練習を始めた。
しばらくぼんやりとスケールをさらっていたわたしの目に部屋の片隅に打ち捨てられている折りたたみの譜面台が映った。
それは半分壊れかけていた。
「折りたたみ式の譜面台は壊れやすいものだ。」
しかし折りたたみ式とはいえその譜面台は、頑丈に作られていてその銀色の譜面台の上段は、無垢の(パイプでない)10mm径の鉄の棒だった。
わたしは、はっとした。
「この部分をエンドピンにしたらどうだろう?」
この思いつきはわたしを激しく突き動かした。
「無垢の鉄棒なのだから共振はしないはずだし音は絶対によいはずだ。」
わたしは練習をそっちのけで家から金ノコとヤスリを持ってくるとそれをけずりにけずり、エンドピンに仕上げてしまった。
わたしは大きな期待でわくわくとしながら急造のエンドピンを取り付けてみた。
??どうも響きがおかしい。
エンドピンの付け根におりがたまったように響きが濁る。
あれっ!・・・
・・・・・・・
「わかった、重すぎるんだ!」
がっかりするよりも、この違いに驚いたわたしは、それから目が覚めたようにエンドピンの研究をはじめた。
エンドピン自体の素材の性質で楽器の響き方は違ってくるのだからと、まずわたしはさまざまな材質の材料を手に入れた。
真鍮、ジュラルミン、鉄、鉄のパイプ、ステンレス、チタン合金。
わたしが予測した通り、固い素材程良く音が飛ぶという事がはっきりしてきた。
「もっと固い素材はないだろうか。」
欲というものはきりがない。
そのときわたしの頭に日本刀がひらめいた。
あの堅さ!!
そうだ、焼きを入れてみたらどうだろう。
そこでわたしは東急ハンズで焼き入れ用の鉄棒を手に入れた。
そして庭にブロックを長方形の炉の形に並べ、その中でたき火をして鉄棒をその中に寝かせると、がんがん焼いていった。
何度位あるのだろう、恐ろしいくらいに熱い。
わたしは革手袋でつかもうとして、はっとした。
ばかな、こんなものでは一瞬で焼け焦げてしまう。
わたしは金梃を持ち出し、真っ赤になった鉄棒を取り上げると水にジュッと浸けた。
なにしろ素人だ、まっすぐに仕上がるのは5本に1本位だろうか、あとは無惨に曲がる。
しかし
「やった!!」
その1本を楽器に付けて弾いてみた時の感動....
それこそが、まさにエンドピン「シングルアイ」の原点だ。
冒頭にお話しした「ひょんなこと」とはまさにこの日本刀のように焼きを入れ堅くすることにたどりついた出来ごとでした。
シングルアイを使うと透明感の高い音色が輝きと深さを伴って楽器の底まで響きます。
そして、その音は
長い余韻と共にパワフルにホールに放たれるのです!
響きのよしあしに硬度が関わることが分かった私は、さらに形状の違いにもこだわった。
チェリストを志すものなら知らないものはいないトルトリエやロストロポーヴィチの楽器の構え方に着目した。
彼らは楽器を水平方向に高く構えていた。こう構えると、右腕が高く前に伸びることにより
腕の重さの利用効率が高まるが、こういう構えだとストレートのエンドピンの場合はかなりの長さが必要になり
不安定で、しかも梃子の原理によりソケット部分に大きな力がかかり、楽器が壊れる恐れも生じる。
そこで考えられたのが根元から下向きの角度に曲げられたトルトリエ考案のエンドピンがある。
これは角度が深いほどエンドピンは短くて済むようになり、より安定的になるというものだ。
実際に私も試したことがある。
しかし、このエンドピンでは音の「リアリティ」、「生々しい質感」が現れないことが分かった。
これはエンドピンが曲がっていることで楽器の中心軸とエンドピンの先端が大幅にずれることにより
振動の通り道であるエンドピンがチェロのソケット部分と地面を支点として弓のような状態になり
その力の加わり方によりスプリングのような状態になってしまい、振動を僅かながら吸収してしまっているように感じられた。
そうした実験の末、私はやはりエンドピンの原点である真っ直ぐな形状がベストであることにたどり着いた。
極限まで真っ直ぐにしたシングルアイからは「リアリティ」、「生々しい質感」が感じられた。
この生々しい質感とは20世紀最大のチェリストとされるカザルスの音色によく現れている。
こうして、エンドピンシングルアイは完成したのだ。
響きのよしあしに硬度が関わることが分かった私は、さらに形状の違いにもこだわった。
チェリストを志すものなら知らないものはいないトルトリエやロストロポーヴィチの楽器の構え方に着目した。
彼らは楽器を水平方向に高く構えていた。こう構えると、右腕が高く前に伸びることにより
腕の重さの利用効率が高まるが、こういう構えだとストレートのエンドピンの場合はかなりの長さが必要になり
不安定で、しかも梃子の原理によりソケット部分に大きな力がかかり、楽器が壊れる恐れも生じる。
そこで考えられたのが根元から下向きの角度に曲げられたトルトリエ考案のエンドピンがある。
これは角度が深いほどエンドピンは短くて済むようになり、より安定的になるというものだ。
実際に私も試したことがある。
しかし、このエンドピンでは音の「リアリティ」、「生々しい質感」が現れないことが分かった。
これはエンドピンが曲がっていることで楽器の中心軸とエンドピンの先端が大幅にずれることにより
振動の通り道であるエンドピンがチェロのソケット部分と地面を支点として弓のような状態になり
その力の加わり方によりスプリングのような状態になってしまい、振動を僅かながら吸収してしまっているように感じられた。
そうした実験の末、私はやはりエンドピンの原点である真っ直ぐな形状がベストであることにたどり着いた。
極限まで真っ直ぐにしたシングルアイからは「リアリティ」、「生々しい質感」が感じられた。
この生々しい質感とは20世紀最大のチェリストとされるカザルスの音色によく現れている。
こうして、エンドピンシングルアイは完成したのだ。
ある日のことわたしは気に入っていたできの良いエンドピンをつけて演奏の仕事にでかけた。
いつも仕事で一緒になる蒲生氏がいつもと違う私のチェロの音に気がついた。
彼はスタジオでならした名プレーヤーだった。
私はエンドピンを作ったいきさつを話すと早速興味を持ってくれ、試したいという。
仕事の前だったがそれではということで替えてみた。
彼のはチタン合金のエンドピンだった。
「ン?、いいねこれ。」
交換しようよ僕のと。
「・・・・・」
彼は私のエンドピンを返してくれなかった。
「え?」
嬉しいような困ったような。
そんなことが何回かあり、これは自分以外の人のためにも何らかの方法で数を作った方がいいなと思うに至った。
しかし自分で作る数には限度があるし手作りではロスも多く、その何らかの方法がなかなか見いだせなかった。
工業化するにはまたその数というのがあまりに大きいのだ。まさか1万本単位では素人にはなかなか手が出せない。
わたしはさらに研究し、ついにこの特殊ステンレスエンドピン『シングルアイ』に行き着きました。
こんなにも音が変わることに驚嘆したものの製品化には思わず手間取り、モニターの方や楽器店の方には絶賛されてすぐ欲しいと言っていただいたにもかかわらず今日に至り、ようやく皆さんにご紹介する運びとなったのです。
ある日のことわたしは気に入っていたできの良いエンドピンをつけて演奏の仕事にでかけた。
いつも仕事で一緒になる蒲生氏がいつもと違う私のチェロの音に気がついた。
彼はスタジオでならした名プレーヤーだった。
私はエンドピンを作ったいきさつを話すと早速興味を持ってくれ、試したいという。
仕事の前だったがそれではということで替えてみた。
彼の持っているエンドピンはチタン合金だった。
「ン?、いいねこれ。」
交換しようよ僕のと。
「・・・・・」
彼は私のエンドピンを返してくれなかった。
「え?」
嬉しいような困ったような。
そんなことが何回かあり、これは自分以外の人のためにも何らかの方法で数を作った方がいいなと思うに至った。
しかし自分で作る数には限度があるし手作りではロスも多く、その何らかの方法がなかなか見いだせなかった。
工業化するにはまたその数というのがあまりに大きいのだ。まさか1万本単位では素人にはなかなか手が出せない。
わたしはさらに研究し、ついにこの特殊ステンレスエンドピン『シングルアイ』に行き着きました。
こんなにも音が変わることに驚嘆したものの製品化には思わず手間取り、モニターの方や楽器店の方には絶賛されて
すぐ欲しいと言っていただいたにもかかわらず今日に至り、ようやく皆さんにご紹介する運びとなったのです。
これまで部品一つで上手くなったら苦労はない。などと思っていた私は ラチェザール氏も凄く変わったからと勧められ疑心をもちながらソノリテを試してみました。しかし本当に衝撃的に音が変わり「これは一人じめしてはいけない。仲の良い有名チェリストの友達にこっそり教えよう!」と思いお勧めしたら「本当に衝撃的!」と言いその方もすっかり愛用者になりました。
体を通して響き前に溢れ出るような艶々したふくよかな鳴りは今まで体験したことのない満足感です!
その後エンドピンシングルアイとも出会い、併用し使い始めて数ヶ月経った今、益々楽器も自分もソノリテとシングルアイに馴染み出し 演奏する時に幸せな気持ちが増えていることにふと気付きます。今後もまた使用を続けていくうちに深みが増す発見がありそうなのが楽しみです!
毛利さんありがとうございます。
これからも私達を幸せにしてくれる秘密兵器を開発して下さい(^^)
高橋様はプロのチェリストでいらっしゃいます。
大学より楽器を始めて20年ほど経ち、趣味で続けております。思ってた以上に音の変化を感じ、とても満足しております。特に弱い音(pp)を弾いた時に以前より良く通る芯のある音色が出る様に感じ、とても弾きやすくなりました。柔らかい音から力強い音まで、一人での演奏、室内楽、オーケストラとそれぞれの状況においても、以前より楽器全体が鳴って音が通る様になった効果を感じました。
素晴らしい一品に出会えた事に感謝しております。
ありがとうございました。
和田様にはその後ソノリテASもお買い上げいただきました。
ありがとうございました。
楽器は90年ほど前のボヘミアのもので、弦はA線はプレーン・ガットを、
他もガットの金属巻を使用しているのですが、そのためもあって、これまではカーボンのエンドピンを使用していました。一時期、チタン系のものも使っていたのですが、音色の点でカーボンを選択していました。『シングルアイ』で試奏したところ、音量はもちろん増しましたし、音色もガット弦の良さを生かすものでした。弾きやすさの点では、D線(オリーブ)が弾きやすくなった点で顕著でした。音色が捨てがたいものの、太い弦なので、なかなか発音しにくいところがあり、苦労していましたが、すんなり鳴るようになりました。この点が一番大きな驚きでした。これまで、カーボンのエンドピンでもチタン合金のものでもうまく扱えなかったのですが。大満足です。
ありがとうございました。
最高です。
音が澄んでいて清らかです。
そんな表現が適していると思います。
C線の音にも品があります。艶々しい(つやつやしい)。
本当に有り難うございました。
西海様にはその後ソノリテASもお買い上げいただきました。
ありがとうございました。
私はチェロを始めて2年目になる初心者です。中国のMa工房で作られた楽器を使用していますが、ヤーガのC弦が力強い響きを得た気がします。また、自室で練習するときの足の裏に感じる振動は、以前よりもはっきり感じるようになりました。
アンサンブルを練習している、部屋で弾くのが楽しみになってます。
そして自分と楽器の音色を探す長い旅で、楽器を構成する要素の素晴らしい一品に、シングルアイと出会えたことに感謝いたします。
実は今までもエンドピンは何本か違った材質のものを試してきました。最近まで使っていたものは一種のハイブリッドでしたが、『シングルアイ』で、確かに音がかなり変わりました。
一番最初は、音を出すのに少し力が要りそうに思えましたが、慣れてくると、それも全然気にならなくなりました。音色が変化しただけでなく、音量や響きも豊かになったと思います。私の楽器は元来、音が明るく伸びる方なのですが、低音まで軽すぎるきらいがあり、「ヴァイオリンみたいなチェロ」と評されたこともありました。それが今回はよりチェロらしい音になり、弾くのが楽しみです。
これは「お試し」の価値ある製品だと思います。
どうもありがとうございました!
先日、無事にシングルアイが手元に届きました。
迅速、かつご丁寧な発送ありがとうございます。
さっそく使ってみましたところ、慣れるのに少しかかりましたが音が"クリア"になり、"明るい音"が出るようになりました。
D線の鳴りにくい音域も鳴るようになってきました。
これから愛用させて頂きます。
ありがとうございます!